1999年、米国食品医薬品局(FDA)が「1日25g以上の大豆たんぱくを摂取することで、心臓病の発症リスク軽減が期待できる」という表示を認めたことから、アメリカで大豆ブームが起こりました。
その頃、日本では食の欧米化が進み、大豆を中心とした植物性たんぱくの摂取量は減少、逆に脂質の摂取量が増え、肥満や糖尿病の人口が増加していました。しかしこれを機に改めて大豆の評価が見直され、日本でも大豆を摂取したいというニーズが高まり、大塚食品では、 いちはやく大豆製品の開発に着手しました。
大豆には煮豆や納豆などさまざまな加工食品がありますが、それらを調理したり、食べるのには手間がかかってしまいます。そこで、飲料であれば忙しい毎日の中でも、とても手軽に大豆の栄養を摂取できると考えました。
着目したのは、“おから”。これまでの豆乳では、大豆を絞った後に残る“おから”は捨てられていました。しかし“おから”は大豆たんぱくや食物繊維が豊富に含まれている、栄養の優等生。これを捨てるのはもったいないと日本ではじめて、大塚食品で、“おから”を取り除かない【まるごと大豆飲料】の開発が進められました。
当時、豆乳はその独特な青臭さや豆臭い風味から、消費者に敬遠されがちでした。
これは大豆をすり潰した時、大豆中のリポキシゲナーゼという酵素が大豆油の一種であるリノール酸を酸化させることで発生してしまう匂いでした。スゴイダイズは、その問題を独自の脱臭技術により解消し、青臭い風味をほとんど発生させないことを可能にしています。
まるで豆腐のような味わい!は、この技術により生まれました。
また、大豆をまるごと使用するのにも一苦労。というのも、大豆には豊富な食物繊維、不溶性のたんぱく質が含まれるため、飲料にするとのど越しが悪く、ザラザラ感が残ってしまいます。そこで検討を重ねた結果、大豆を微粉砕にし(うす皮を除く)、水に溶解した後の大塚独自の技術(特許製法)でこの問題をクリア。普通の豆乳であれば捨てられている“おから”由来の食物繊維やたんぱく質が含まれているにもかかわらず、とても濃厚でなめらかな口当たりを実現しました。
このような研究開発を重ね、2002年10月にスゴイダイズの販売がようやくスタートしました。
スゴイダイズは、開発のきっかけにもなった「大豆にはいろいろな健康効果があってスゴイ!」というストレートな思いを製品名に。濃厚さや、大豆まるごとという特長など、いろいろな面でインパクトがあることを太い字体と製品名で表現しました。